2015-01-04(Sun)

浸水とは?

作業工程における浸水について。

浸水というのは、
ホダ木を水に沈めて窒息させキノコを発生させる作業
原木に限らず、菌床でも通年栽培をするときは浸水発生させるのが基本です。
ようするに、

発生時期ではないときに発生させるための作業

ということになります。
なので一般向けの作業ではありません。
一般の家庭栽培ではこうしたことをしない、ということを知っていただきたいですね。


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一般家庭栽培では、こうしておきっぱなし状態のホダ木から、
時期(春と秋)が来れば自然にキノコが出て、
それを収穫するというスタイル
になります。

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そうしたキノコは自然発生といい、大きく、肉厚なものになります
これが家庭栽培での醍醐味ということになります。


それに対するのがこの浸水発生というもの。

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こうして水にホダ木を沈めて窒息させます。
こうすることで椎茸菌が生命の危機を感じ、キノコを発生させるという仕組み
キノコはいろいろな刺激によって発生しやすくなりますが、
(雷が落ちると大発生するとか、温度変化で発生が始まるとか)
最も強いのがこの浸水ということでしょうね。


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浸水して発生させたキノコは、自然発生の物に比べると劣ります。
大きさ、肉の厚さ、風味、どれをとっても自然発生の物からすれば物足りないと思います。
しかしながらこうした栽培があるのでいつでも椎茸が食べられるということでもあります。
野菜でいう促成栽培に似たようなものですね。


本来であれば年2回程度の発生が数年発生させることができるものですが、
こうしていわば無理やり発生させる浸水発生では、
ホダ木は1年程度で使えなくなります。
かなりの負荷をかけての栽培ということになります。
散水のところでは書きましたが、給水として水に沈めるということは
まさにこの浸水発生と同じ状態になるためよろしくありません

水をかける際は水に沈めないようにしましょう。
また、一般向けでもありませんので、この方法は自家栽培ではやらないようにしていただきたいですね。


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2014-12-12(Fri)

散水とは?

ホダ木の管理についてです。
今回は散水について。


ホダ木の管理で重要なウエイトを占めてくるのがこの散水管理。
要は水やりです。
鉢植えに水をやるように、ホダ木にも水が必要です。
ホダ木は植物でいうところの土の役割を持っているということになります。

土が乾けば植物は枯れてしまいます。
それと同じくホダ木が乾き過ぎれば椎茸菌も死滅してしまいます。
ある程度の乾燥は大丈夫ですが、弱ってしまいます。
そうなると発生にも影響が出ますし、害菌にも負けやすくなり
大した量を収穫できずにホダ木が駄目にということも・・・

そこで計画的に水をかけてホダ木の水分量を保っていくわけなんですが、
散水にはいろいろと設備が必要になります。

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大抵はこのようなスプリンクラーでの散水になります。
しかしこういった設備は多くやってる場合。
少ない自家栽培の場合ならシャワーヘッドでの手がけでも十分です。

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このようにホダ木がしっかり濡れるように水をかけていきます。
設備があれば1回に30分から2時間くらいの散水になりますが、
手がけなら朝晩しっかりぬらす程度でもいいかもしれません。
ホダ木の状況次第ですね。


自家栽培の場合、置いてある場所によって散水はしなくてもいい場合もあります。
またどうしても散水できない様な場所では、
ホダ木を寝かせておくのも有効でしょう。

いずれにしろ、天候や気温によって散水を調整し、
ホダ木をいい状態にしておくことで収穫期の発生量の確保や、
ホダ木自体の耐久性もよくなります。

ちなみに、寒い時期はそれほど必要ありません。
逆に夏場の暑い時は、涼しい時間帯にしっかり散水してあげたほうがよいですね。
暑い時にやると畑と同じく煮えたぎってしまいます。


※ 散水の注意点

・発生中のホダ木に散水するのはあまりお勧めしません。
 椎茸自体が水を持つと腐りやすくなりますし、
 自然界である、乾いてふやけてを繰り返すことで味が抜けることもあります。
 どうしてもキノコが乾いて生育が悪い場合は散水してもいいでしょう。

給水と称してホダ木を水に沈めている方もおられますが、
 それは栽培者から言わせると浸水となり、
 椎茸菌を窒息させ、強制的にキノコを出す方法になってしまいます
 浸水発生をさせると、その後の発生に影響が出てきます。
 一時的に発生があって嬉しいかもしれませんが、
 自家栽培の目当てともいえる自然発生のキノコの大きさや発生量に影響が出ます。
 散水はあくまで水やり、水につけるのはやめましょう。



しっかりとした水管理でキノコの発生量は変わります。
どうせやるならたくさん量とりたいですからね。
水管理をしっかりしてあげましょう。


2013-12-11(Wed)

本伏せとは? その2・天地返し編

本伏せの組み方から、次は天地返しへ。

天地返しというのは、読んで字のごとく、
上部と下部を入れ替えること。


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仮伏せから組んだホダ木を、
上部と下部を逆にして組みかえます。

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このように上部と下部を逆さまにするので天地返し。
これは菌回りを均一にすることが目的です。

そのままにして組んでおいても菌は回りますが、
どうしても上部の方が暖かく、菌回りが促進されます。
そのため、組んだ下側の物は菌回りが悪くなる場合があります。
それを防ぐために、1度は天地返しが必要になるわけですね。



組んでいた場合は上記写真のように組み直しですが、
1本1本立てている場合は、ひっくりかえせばOK。

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 ↓ ↓
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分かりやすいように芽のついたものでやっていますが、
実際きのこが発生している物を天地返しすることはしません。
きのこが出ている物をひっくり返すと、
きのこが再び元に戻ろうと育つため、
非常にねじ曲がったいびつなキノコができてしまいます。
そのため天地返しはきのこの出るまでの間に行います。


こうして本伏せに入ってから、早ければ植菌年の秋、
もしくは次の年の春の自然発生まで間に、何度か天地返しを行います。
手をかけた分だけホダ木はよくなるとも言われます。
余裕があれば1カ月に1回程度行うとよいかもしれません。
そこまで手をかけられなくても、最低1回は行いましょう。

ここまでで、原木に菌を回す作業は一通り終了。
次からは発生に向けての作業です。



2013-09-21(Sat)

本伏せとは? ①木を組む

原木に菌を活着させる仮伏せ。
それができたら今度は本伏せという工程に入ります。

本伏せというのは椎茸菌を原木全体に蔓延させてホダ化させる作業のこと。
原木栽培では通常2夏ほどこの工程が続きます。
2夏とは植菌年の夏とその翌年の夏超えるまでのこと。
つまり約18カ月くらいでしょうか。(4月から翌年の10月くらいまでとして)

現在では植菌年発生という、
ホダ化を促進させ約6カ月程度で収穫を始める方法もありますが、
それはあくまでハウス栽培の方の事なので、
自家栽培では一般的ではありません。
自家栽培ではそんなに急いでもいい事はありませんので、
じっくり栽培する事をお勧めします。


今回はその本伏せする際の木の組み方について。


木を組むといっても家庭でやる場合は量が少ないため
それほど組むという事はないかもしれませんが、
ある程度の量がある場合のことという事で。

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基本的な組み方、井桁組みというものについてです。
まず地面に直接置かないようにブロックを用意。

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それに木を2本置きます。
この2本がすべてを支えるので、
なるべくしっかりしたものが良いですね。
細い場合雪が降る地方では折れてしまう事があります。

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2本の上に木を間隔空けておいていきます。
この時バランスを考えないとぐらついてしまいます。
端は太め、中は細めがいいです。
本伏せは仮伏せの様にギュウギュウにはおきません。
なるべく間隔をあけます。
1段約5本くらいがベストですね。

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並べたらさらに上に組んでいきます。
この時ます目が「井」の字に見えるので井桁組みです。
隙間があるため、きのこが発生しても収穫ができます。
ギュウギュウでは収穫できません。

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これを続けていき、最終的に1メーターくらいまで高くしたら完成。
大体8段から9段、42~47本くらいの山になります。
5,6段でも大丈夫です。
ある程度の量がある場合はこれが便利ですね。
場所をとらず、コンパクトにまとめることができます。


組み方というのは沢山種類があるんですが、
一般向けだと簡単なものをチョイスした方がいいですね。
簡単なものをもう一つ紹介。

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このように組む方法です。
最初は立木に立てかけるなどして、
後は交互に斜めに組んでいきます。
これだと道具もいりません。
非常に簡単ですね。



このようにして、本伏せではある程度の隙間をあけて木を組みます。
こうすることで風が抜け、ホダ木にある余分な水分を抜き、
菌が回りやすい状態にします。
もちろん乾燥し過ぎると菌は死んでしまいますので、
雨などで水分補給できない場合は、散水してやる必要はあります。

さて次は本伏せ中の天地返しの事について。
これはまた次回。


2013-04-27(Sat)

伏せこみとは? その1仮伏せ編

植菌が終わった原木は「伏せこみ」という作業へと入ります。
原木へ種を打っただけではきのこは出ません。
しっかりと原木+種⇒ホダ木というふうにホダ化させないといけません。
このホダ化させる作業の1段階目が今回の仮伏せです。


仮伏せというのは何か?という事ですが、
これは原木に菌を根付かせるつまりは原木に菌を寄生させるという作業。
ただ原木に種を打っただけでは、水と油のような単品の別物でしかありません。
これをゆっくり時間をかけて原木へ根付かせる、これが仮伏せです。
根付かせた菌をしっかり原木全体に蔓延させるのが次回紹介する本伏せといいます。
それはまた次回の記事で・・


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仮伏せは原木へ植菌したらすぐに始めます。
一般の方であればそんなに量をやるわけではないと思いますので、
全部の植菌が終わった後に作業します。

何か特殊な事をするわけではなく、
たんに植菌が終わった原木をビニールなどでくるみます。
この写真のようにウチではシェード+タイベックで覆います。

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この覆う資材はビニールでもブルーシートでもかまいません。
とにかく風雨を避ける事が出来ればOKであります。

仮伏せでは、風による過乾燥を防いだり、
覆う事で温度を保って菌回りをよくしたりします。
原木自体に水分が多い場合はここで枯らしこみといって
原木から水分を抜くということも目的とします。
なのでこの作業中は水をかけるという事はありません。

この作業で気をつけなくてはいけないのは温度が上昇し過ぎないようにすること。
なので直接陽のあたるような場所ではやらないのが無難。
温度が30度以上になると菌が活動を停止してしまいますので。


さて、こうして覆っておくと徐々に菌が原木へ蔓延してきます。
その際「菌紋」というものが出てきます。

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これは菌がかなり回っていますが、
木口(切り口)に白い模様が出てきます。それが菌紋と言います。
植菌後1カ月ちょっとくらいで出てくると思います。
これが見えたら仮伏せは終了し、本伏せに移ります。
という事で次回の本伏せ編へ続きます。


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秋田の山奥で原木椎茸を栽培しています。
鉢植えで果樹なんかも育てています。

現在本で農業について勉強中。

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