2013-07-10(Wed)

品種紹介 3V58

今回は3V58と言う品種について紹介したいと思います。


3V58(通称3V)と言う品種は元明治製菓高温性の品種
現在は森産業で販売されています。
高温性品種と言うのは夏菌とも呼ばれますが、
夏場でも椎茸が出やすい菌と言う事です。


3Vの特徴と言うと、成長速度の速さでしょうか。
これは夏菌特有といってもいいかもしれませんが、
傘が開くまでが非常に早いです。


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大体似たような位置で撮影しましたが、

・1枚目 出始め1日目 16時
・2枚目    2日目  8時
・3枚目    2日目 16時
・4枚目    3日目  6時
・5枚目    3日目 13時
・6枚目    3日目 17時

このように、後半傘が開き始めてからは非常に速いスピードで開ききってしまいます。
そのため収穫には早採りしていかないといけません。 
傘が開くのが早いので、A・B品率は多少少なくなりますね。

こういうこともあるせいか、

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同じような大きさの椎茸でも、肉の厚さに差が出ます。
ちなみに上の写真で上は055、下が3V。
下の写真では右が055、左が3V。


3Vにはこのように肉が薄くなりやすいという欠点はあります。
しかし、夏場に収量の安定を図れるという点は評価できます。
発生から収穫終了までも早く、スパッときのこが無くなるので、
次の作業がしやすいこともあげられます。
発生が翌翌年になってしまう場合もありますが、
長い目で見るのも必要な品種かもしれないです。


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2012-12-21(Fri)

品種紹介 F103

今回の紹介は富士種菌の「F103」です。

F103の最大の特徴は何と言っても初回発生量の多さ。
これはほかの品種では考えられない量。


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初回発生は主に「穴発生」
植菌した穴から出るわ出るわの大騒ぎ。
一つの穴から2~4個出る事は珍しい事ではありません。
1本でこうですから、大量になると・・

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このようにワーーっと発生します。
これで分かるように、F103は「質」よりも「量」という品種。
だいたい3回目までの発生で1代発生の大半が発生するとされます。


また、F103は形状にも特徴があり、
完全に傘が開ききらないというこれまた妙な形をしています。

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大きくなっても縁の部分がこのまま大きくなります。

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比較対象として、これが普通の椎茸。
大きくなっていくに従って傘が開き、このように縁が完全に開ききります。

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ところがこの103はこのような形状のまま大きくなります。
なので、丸みのある形ではなく、角ばったような形状。
このような大きい肉のあるキノコであればカッコは付きますが、
小さいキノコであるとなんというか椎茸らしからぬ形になります。


また、メイフラッシュ(増収剤)との相性が悪い事もあげられます。


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メイフラを入れた水で浸水発生させると、
なぜか腐りやすくなります。
普通に成長し始めたと思いきや、この写真のように突然腐り始めます。

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傘の部分がだめになる例と、軸がだめになる例。
ただの水での浸水では起こりづらいのですが、
メイフラを入れると途端にこういう事例が多発。
現在では103を浸水する際、メイフラを使う事をやめています。


さらに言うならば、木に押しつけられると悪くなりやすいという点。


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ホダ木に椎茸が触れるとこのように黒くなりやすいのも特徴。
なのでなるべくホダ木は水平の状態で栽培するようにした方がよさそう。


全体でみると、
・栽培管理は簡単である
・初回発生はまず間違いなく超大量発生。
・メイフラと相性が悪く、腐りやすい
・きのこは軽め。ただ質はいまいち。一昔前の菌床椎茸っぽい椎茸
・1代発生量はかなり安定

と言った感じ。
市場出荷向けに特化した椎茸というのがいいのかもしれない。
それ以外に
2012-12-01(Sat)

品種紹介 KX-S055

発生するまでなかなか紹介できなかったもので、
かなり間が空いてしまいましたが、
今回紹介する品種は「KX-S055」という品種です。


ブログの中でよく出てきております055という数字。
この数字があらわしているのがこの品種。

この品種は、キノックスという会社で出されているもの。
このキノックスという会社は「明治製菓」の椎茸の所から分かれたらしく、
明治製菓の菌の血をひく菌が作られているようです。

なのでか知りませんが、
055の事を5Kモドキなんて呼ぶこともあります。


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きのこは大型。
ここら辺が5Kに近いとされる所以かもしれません。
菌の回りを早めて年内発生させる品種。


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早ければ半年程度で椎茸が普通に発生します。
浸水発生する前に秋の自然発生が少しあります。
自然発生のキノコは5Kの自然発生よりも肉はありません。
ここら辺は5Kとの違いはあります。


椎茸の品質はとてもいいんですが、
休養管理が結構難しい品種です。

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普通の椎茸は椎茸が発生すると、ホダ木内の水分が奪われるんですが、
055はホダ木からの水分喪失がかなり少なく、
休養管理では「水抜き」をうまくやらないといけません。

これがうまくいかないと上の写真のように「害菌」に冒され、
早い段階でホダ木がだめになってしまう事も多い品種。
ウチではここ最近でようやく管理のコツをつかみつつあり、
駄目になるホダ木の数が少なくなってきています。


良い点悪い点を上げていくと、

 よい点
・椎茸が大きくしっかりとした肉がある
・年内発生でもちゃんとした椎茸の発生が望める
・椎茸が大きいため規格としてA品を多く採る事が出来る

 悪い点
・管理が難しく、駄目になるホダ木が多くなりがち
・夏場の発生には適さない
・冬場の気温がとれないと成長がかなり遅い

と言ったところが目立った点でしょうか。

総合的に見ても、ウチで導入した品種の中ではかなり優秀。
こういった大型の椎茸をとれる品種は重要なものだと思います。
ただ、会社ページでは「完全契約制」となっているため
一般人は手に入らないのかも。
このきのこが食べてみたいという方は、ご連絡くだされば手配します。

2012-06-07(Thu)

椎茸の品種の読み方

椎茸にもいろいろと品種があります。
ただ、一般にこの椎茸はどんな品種と表示されていないため
実際のところ品種名を知っている人はほとんどいないはず。

品種と規格がごっちゃになってることもありますね。
良く言う「どんこ」というのは規格。
生シイタケで言う「Mサイズ」とか「Lサイズ」と同じ。


という事で、私が知っている限りの品種の読み方について書きます。

大概、椎茸の品種名は記号と番号。
記号はどこの会社のか、番号はまあ振り分けとかでしょうか。

名前が付いているのはまれで、そのまま記号と番号が品種名になっているのが大半。
名前を付けているのは「森産業」くらいかな。

森産業の品種では、
「優実(まさみ)」「好実(このみ)」「秀実(ひでみ)」
「春光(はるみつ)」「ゆう次郎」
なんて言う人の名前みたいなのが付いています。

また、数字のごろ合わせもあり
「よさぶろう(436)」「にくまる(290)」なんてのもあります。

他の会社は大概記号番号なので省略。

ただ一つ、「0(ゼロ)」の読みが色々あるので紹介。

キノックスのKX-S055という品種があります
これの「0」はゼロ。「ゼロゴーゴー」になります。

富士種菌のF103という品種があります。
これの「0」はまる。「イチマルサン」になります。

森産業の908という品種があります。
これの「0」はれい。 「キュウレイハチ」になります。

このように0は「ゼロ」や「マル」そして「レイ」と、
読み方が3通り。分かりづらい。

3通りあるのでどれがしっくりくるかという問題。
103が「イチレイサン」でもいいわけですし、
「イチゼロサン」でもいいわけです。

メーカーの人が言ってるのが正しいんでしょうけど、
記号番号の品種名なので呼びやすいように呼べばいいんではないでしょうか。

さて、そんな感じで椎茸の品種名は多くは記号番号。
スーパーなんかでは分からないでしょうけど、
産直等で農家の人に逢ったら、「これは何という品種か」 
と聞いてみるのも面白いかもしれません。

椎茸農家は大概数種類の品種を使っていますので、
違う品種を見つけて食べ比べもよいかもしれません。
2012-03-03(Sat)

品種紹介 5K16

品種紹介第一弾。


5K16について紹介したいと思います。


この5K16。(うちでは5Kと略しているので5Kと書かせてもらいます)
現在は森産業が販売している、周年性の菌です。
「現在は」となっていますが、もともとは明治製菓が販売していた菌です。
「チョコレートは明治」のあの明治製菓です。

明治製菓が椎茸の菌を作っていたことはあまり知られていないと思いますが、
ウチでは、オヤジさんが椎茸栽培を始めてからずっと
明治の菌を使っていました。

しかし、明治がきのこから撤退し、その菌を買い取ったのが「森産業」です。
現在は数えるほどしか明治の菌は残っていませんが、
その数少ない内の一つがこの「5K16」という品種です。
ウチでは、長年にわたって主力を務めてきた品種です。



この5K。
種菌会社の人が「異常だ」というほど大きいきのこが出ます。
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これは自然発生したキノコです。
5Kは、おもに植菌翌年の秋から使い始めるので
植菌翌年の春と秋の二回自然発生します。
自然発生したキノコというのは、大概大きいきのこになりますが、
この5Kは肉の厚さや大きさなど、すべてにおいて規格外です。

この写真のキノコは20センチ少々ですが、
私がとった最大のきのこは、30センチ弱ありました。

また、自然発生したキノコの量も多く、
一日で300~400キロ(正確にはわからないのでもっとあったかもしれない)くらい採ったこともあります。


浸水発生でも大きいきのこが採れ、
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大きいゴロゴロしたものが採れます。(これは2回目の浸水発生)


ただ近年、種の様子がおかしくなり
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(私の手の大きさは18センチなのできのこの小ささがわかると思います。)

肉の無い薄っぺらなもの、小さなものが発生するようになり、
最悪、まったくきのこが発生しないといったこともあり
今年からウチでは植菌を見合わせることにしました。

北海道などでも同じような形状異常が起こっており、
ウチだけの問題ではないようです。

現在、菌床でもこの5Kが栽培されていて
写真を見ると以前原木で採れたこれぞ5Kというきのこが採れているようです。
時代の移り変わりで、きのこも変わってしまったのでしょうか・・
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秋田の山奥で原木椎茸を栽培しています。
鉢植えで果樹なんかも育てています。

現在本で農業について勉強中。

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