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2015-02-04(Wed)

椎茸 Q & A 椎茸の種にある中温菌とかって何?


Q 椎茸の種駒に表示されている中温菌とかいうのはなに?


椎茸を自家栽培する場合に必要な椎茸の種。
ホームセンターでは木製の種駒が売られていますが、
業者に注文すればおがくず菌やおがくずを固めた成形駒なんてのも手に入れることができます。
その種に表示されているのが○○菌もしくは○○性
これはいったいどういうことなのか?

一般的な作物であれば、早生・中生・晩生という具合に分けられますが、
椎茸の場合はそういう具合に分けられることがありません。
なぜなら、

椎茸は春と秋に2回発生するから

そのため椎茸菌は低温菌や中温菌、高温菌などと分けられています

ある会社の菌について例をあげてみましょう。

 ・低温菌         7~18℃
 ・中温菌(周年菌)  10~22℃
 ・高温菌        13~26℃

 
これを踏まえて下のグラフで考えてみましょう。

秋田 気温

秋田の気温グラフです。
まず低温菌について考えてみます。
低温菌の発生適温が7℃~18℃です。
春は3月あたりに最高気温が7℃程度になるので、春先は早くから出ることになります。
反対に秋は最高気温が18℃以下程度にならないことには適期にならないため、
10月以降ということになります。

では高温菌ではどうでしょうか。
春は13℃超えるのが4月。秋は9月程度に適期に入ります。

比較すると、春には低温菌が早く、秋には高温菌が早くなります。
つまり春で見れば低温菌が早生、秋で見れば高温菌が早生。
ということから椎茸菌では早生や晩生などのくくりでわけることができません。

以上のことから椎茸菌の○○性という表示は、

A 年2度発生するため、発生温度域の違いで表示している

ということになります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このことに関しては自家栽培の方にはあまり関係のない話かもしれません。
一般向けに高温菌が売られていることはほぼありませんし、
発生温度域を気にして使用を控えるといった事をする農家とは違いますので。
自然発生する椎茸を収穫する場合にはそれほど気にすることではありません。
ただ、これは年2回発生がある椎茸だからこういうことになるということを理解していただければ・・


2014-10-20(Mon)

椎茸 Q & A 椎茸の品種はどれくらいあるのか?


Q 椎茸の品種の数はどれくらいあるのか?

A 2014年最新で品種登録されているのが220、
  現行登録維持されているのが77件です。



椎茸の品種に関してはこのブログでも触れてきていますが、
農家で使っている品種は品種登録されているうちの一握り。
毎年数種類ずつ新品種が出て、古い品種は消えていきます。

農林水産省品種登録ホームページによりますと、
椎茸の品種登録は2014年4月28日出願が最新となっており、
その時点での品種数は220とされています。
しかし、品種登録を取り下げたり、
育成権の消失などで登録が維持されているものは77
となっています。

育成権の消失というのは法律で守られる年数が満期を迎え、
登録者の権利がなくなったことをさします。
つまりだれでも利用できるようになった状態のことですね。
育成権が消失しても会社が作っていれば利用できるわけです。
逆に言えば作られていなければ消えてなくなるということでもありますね。


椎茸の品種は様々な会社で作成されています。
登録されている数は220でも、沢山の品種が試され、厳選されたのが220ということになります。
それでも何か不具合が出たり、販売不振などで消えていく品種も沢山。

P1030394_縮小

こうしてパンフレットに載ってくる品種は優秀だということですね。
どんな植物でもそうですが、毎年いろんな品種ができては消えているんですね。
椎茸も例外ではありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに小話として、
乳酸飲料で有名なヤクルトや、チョコレートでおなじみの明治製菓もキノコ種菌を作っていました。
ヤクルトの菌はすでにありませんが(訂正、現在も限定ながら生産があるようです)
明治製菓の菌は森産業でまだ販売されています。
意外な組み合わせですが、椎茸に携わっていた過去があるんですね。


2013-01-24(Thu)

椎茸の「膜」について

質問にお答えするコーナーであります。
今回の質問は、

Q 椎茸の膜とは?

これについては言葉では難しいので、
写真を交えながら説明します。


規格の紹介で、膜の状態で等級が違うという点がありましたが、
膜の事が分からないとどうにもならないという事ですので、
まず膜がどれかという事から。

IMG_3515a_縮小

このように切ってみると分かりやすいのですが、
膜はひだを覆うようについています。
これが切れてくるとおなじみのひだのある椎茸になります。


椎茸が大きくなっていくと、膜が切れ、なくなります。
つまり、膜があるキノコほど若いという事になります。
ひだが露出すると、きのこは胞子を出しますので、
胞子=卵であるため、胞子を出すと味が落ちると言われます。
つまり、膜が切れない状態の大きいきのこは
味が落ちる事の無い貴重なキノコという事。
なので等級が高くなるわけです。


実際順を追って膜がなくなっていく所を見てみましょう。


IMG_3513_縮小

これはまだ膜の片りんも出ていない状態のキノコ。
かなり若いきのこといえます。


IMG_3507_縮小
IMG_3508_縮小

そしてこのように付け根部分から徐々に膜が切れ始めます。
この時点でもまだまだ規格の高いいいきのこです。


IMG_3509_縮小

だいぶひだが見えてきました。
ここらへんでB規格になります。
左側の膜はほぼなくなりかげんになっています。


IMG_3284_縮小

そしてこのように膜がほぼなくなります。
こうなると胞子を飛ばす準備が整ったので、
徐々に味が落ちてくるとされます。
なので開ききったきのこはあまり評価が高くありません。
ただ、原木の自然発生のキノコはそれを覆しますけども。


このように膜とは、

A 時間経過とともに消えるひだを覆っている物

という事でよろしいのではないのでしょうか。

2012-12-22(Sat)

椎茸 Q&A ホダ木はいつまで使えるのか?

この質問もよく聞かれます、


Q、ホダ木はどのくらいの期間使えるのか


A、浸水発生型だと1年  
   自然発生だけだと3年くらい


ホダ木というのはきのこを発生させることでだんだんとくたびれてきます。
なので浸水発生という無理やりきのこを出させるような発生をしていれば、
自然に発生するだけのホダ木に比べると早く駄目になります。

この発生方法では、短い期間で効率よく収穫をしなくてはならないという事もあるため、
大体1年以内でホダ木がだめになります。
それだけ促成椎茸栽培というものは、ホダ木に負荷をかけている事になります。


一般の人が栽培する場合、大抵は自然発生した物だけを収穫する事になると思います。
そういった発生する時期に発生したものをとるのであれば、
短くても3年程度は収穫ができると思います。

というのも、原木に使った木の太さや種類、長さ、皮の厚さ等で
菌の状態というものが違うためです。

皮の薄い木の場合(ミズナラなど)、皮を破って発生するものが多くなり、
寿命が短くなる傾向があります。
かといって皮の厚い物はきのこの発生量が少ないという弊害が起きる事も。
(皮を破れなくて発生できるところが限られてしまうため)

また、ホダ木の管理でも寿命が変わってきます。
環境が悪いだけでホダ木はすぐにダメになる事も・・・


つまり・・・

ホダ木は、木の種類や皮の厚さ、太さ等である程度の寿命が変わり、
栽培方法では大きな差が出るほどの寿命の違いが出るという事。
普通に家庭で育てる場合は、
ホダ木に無理をさせず、自然発生する大きな椎茸を食べた方がいいと思いますよ。


2012-12-07(Fri)

椎茸 Q&A 椎茸は1度収穫後また菌を植えるのか?

椎茸農家だと意外と気がつかない(当たり前のように感じている事)も
きのこについて知らない人と話をすると、説明が難しい事が起こる事があります。
そんな事について私が持ちうる知識でなんとか説明しようというのがこの企画。
まず最初のお題は・・


Q 椎茸は1度収穫後にまた菌を植えるのか?


A 椎茸は1度菌を植えたら再び菌を植える事はありません 


椎茸に限らず、きのこは一度菌を植えたら2度と菌は植えません。
きのこは「菌」という生命体を原木(もしくはおがくず)に植え付け発生させます。
つまり、原木に菌を寄生させていると考えてください。

きのこ菌はこの原木を餌にして原木中に蔓延します。
蔓延して時間がたち、菌が十分に成熟するときのこを発生させます。
このきのこというのは野菜の種なんかと違い、
1つの種から1つの野菜ができて終わりというものではなく、
菌という生き物の子供がキノコであるというふうに考えてください。
菌が生きていれば何度でも子供が生まれてくるという訳です。


この疑問のように、再び植え付けるという事は、
1度収穫したら以前植えたものがなくなってしまうという事になります。
(野菜という生命を引き抜いたらそこで命はおしまいという事)
実際のところ、そんなに簡単に菌がいなくなるという事はありません。
菌を原木に蔓延させるのに早くて半年、長いと1年半以上かかります。
そんなに簡単になくなってしまうのであれば、これだけ長い時間かける意味がありません。

きのこ栽培は菌を植えたらポッと出るといったものではなく、
非常に長いスパンをかけて栽培されるものであるという事を知っておいてください。



さて、こんな感じですがいかかでしょうか?
まだ分からないなあという方がいれば追記してお答えしたいと思います。

また、素朴な疑問等ありましたらメールまたはコメント欄に書いていただければ
私の出来うる範囲でお答えします。

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秋田の山奥で原木椎茸を栽培しています。
鉢植えで果樹なんかも育てています。

現在本で農業について勉強中。

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