2013-02-28(Thu)
大きい椎茸について考える ~「のとてまり」は家庭で出来るか?~
先日siyou110さんのブログで、
「のとてまり」
という原木椎茸があるというのがあった。
そう言うものがあるという事はまるっきり知らなかったので調べてみた。
調べてみると、
奥能登の「菌興115号」という品種の原木栽培椎茸の事らしい。
この椎茸は「のと115」として出荷されているらしいが、
この椎茸のうち、
・傘の直径が8センチ以上
・肉の厚さが3センチ以上
・巻き込みが1センチ以上
という基準をクリアしたものが
「のとてまり」として出荷されるそうだ。
まるで知らなかったんですが、(汗)
1箱6個入りの物が2011年の初競りで15000円もの値段がついたらしい。
椎茸はこういったご祝儀価格というものがつかないと思っていたけど、
ぶっ飛んだ値段がついてたんですね。
1個2500円計算か・・・ありえねぇ・・・
さて、このしいたけ、家庭で作ることが可能なものだろうか?
実際栽培しているキノコを引っ張ってきて検証してみた。
①大きさについて
大きさ8センチ以上というのは、
3つの項目のうち最もハードルが低い。
ウチでLサイズ以上として売っている物でも7センチ以上はあった。

大きめなものを見つくろってきて9センチくらい。
大きくする事っていうのは難しい事じゃない。
ある程度大きめな芽を探して、放置しておけば8センチくらいなら軽い。
家庭で栽培するような自然発生型だとなおさらきのこは大きくなるため、
8センチ基準はクリアしやすいものと考えられる。
②肉の厚さについて
これが多分一番難しい項目。
肉の厚さというものは成長スピード等で変わるからだ。
成長速度が速いほど肉というものは付かない。
なのでじっくり成長させる必要がある。
また、品種によっても肉のつき方というものが違うため、
肉がつきやすい品種を植菌しないとできないという事はある。

これもいろいろ探して見つけてきた。
これで大体3センチ以上。
促成栽培物では見つからなかったので、
休養中のホダ木に発生した追いばえ物から。

薄いようにも見えるけど、肉の厚さは確かにあります。
成長速度は気温に比例します。
気温が低いほどじっくり成長するため、
秋から冬にかけて発生する自然発生物は肉がつきやすいです。
まあ自然発生物はえてして肉付きがいいと思うので、
春の自然発生物でも十分に作ることはできるはず。
③巻き込みについて
巻き込み言われても分からないと思いますが、
外周の事だと思ってください。

巻き込みって言うのは外側のドーナツ状のものと考えてください。
ここが1センチ以上。
このきのこはクリアしています。
ちなみに上2つのキノコは傘が開いてしまい、
この巻き込み部分が1センチ以上ないので駄目という事になります。
きのこを大きくしながら巻きこみ部分を残すためには、
やはり成長を遅くしないといけません。
成長をじっくりさせることで、傘が開ききるのを遅らせる必要があります。
なので上2つをクリアしてもこれをクリアできないきのこは沢山出るはず。
まあ上2つの条件クリアするだけでも十分いいきのこですけどね。
さて以上考察してみましたが、
のとてまりの条件は決して無理なことではないと思います。
無理ではないけど限りなく難しいかな、と。
家庭栽培では、ほとんど自然発生型となるはず。
自然発生型でだと、

こういったがっつり肉のあるものがとれるはずですし、
品種から初めて、気温や湿度を気にして育てると必ずできるはず。
ちなみに・・
促成栽培物でもそれらしきサイズになったものがあったので。



見てもらうと分かるんですが、
かなり立派なキノコになります。
また、ホダ木のサイズを見てもらいたいんですが、
きのこと同サイズの太さ。
つまりホダ木の太さはあまり関係ありません。
太ければ大きい物が出るという事ではありませんので、
太い物じゃなきゃだめだーという事はありません。
ただ、新しいホダ木ほどパワーがあるのでできやすいかも。
さてさて、こういったものを高値で売買する所もあれば、
ウチのように・・・・ねぇ・・・・
1個数百円なんてきのこ売った事ないよ。
ブランド化ってそういうもんなのかねぇと思うこのごろ
まあそれだけ手間かかってるってことだ。
「のとてまり」
という原木椎茸があるというのがあった。
そう言うものがあるという事はまるっきり知らなかったので調べてみた。
調べてみると、
奥能登の「菌興115号」という品種の原木栽培椎茸の事らしい。
この椎茸は「のと115」として出荷されているらしいが、
この椎茸のうち、
・傘の直径が8センチ以上
・肉の厚さが3センチ以上
・巻き込みが1センチ以上
という基準をクリアしたものが
「のとてまり」として出荷されるそうだ。
まるで知らなかったんですが、(汗)
1箱6個入りの物が2011年の初競りで15000円もの値段がついたらしい。
椎茸はこういったご祝儀価格というものがつかないと思っていたけど、
ぶっ飛んだ値段がついてたんですね。
1個2500円計算か・・・ありえねぇ・・・
さて、このしいたけ、家庭で作ることが可能なものだろうか?
実際栽培しているキノコを引っ張ってきて検証してみた。
①大きさについて
大きさ8センチ以上というのは、
3つの項目のうち最もハードルが低い。
ウチでLサイズ以上として売っている物でも7センチ以上はあった。

大きめなものを見つくろってきて9センチくらい。
大きくする事っていうのは難しい事じゃない。
ある程度大きめな芽を探して、放置しておけば8センチくらいなら軽い。
家庭で栽培するような自然発生型だとなおさらきのこは大きくなるため、
8センチ基準はクリアしやすいものと考えられる。
②肉の厚さについて
これが多分一番難しい項目。
肉の厚さというものは成長スピード等で変わるからだ。
成長速度が速いほど肉というものは付かない。
なのでじっくり成長させる必要がある。
また、品種によっても肉のつき方というものが違うため、
肉がつきやすい品種を植菌しないとできないという事はある。

これもいろいろ探して見つけてきた。
これで大体3センチ以上。
促成栽培物では見つからなかったので、
休養中のホダ木に発生した追いばえ物から。

薄いようにも見えるけど、肉の厚さは確かにあります。
成長速度は気温に比例します。
気温が低いほどじっくり成長するため、
秋から冬にかけて発生する自然発生物は肉がつきやすいです。
まあ自然発生物はえてして肉付きがいいと思うので、
春の自然発生物でも十分に作ることはできるはず。
③巻き込みについて
巻き込み言われても分からないと思いますが、
外周の事だと思ってください。

巻き込みって言うのは外側のドーナツ状のものと考えてください。
ここが1センチ以上。
このきのこはクリアしています。
ちなみに上2つのキノコは傘が開いてしまい、
この巻き込み部分が1センチ以上ないので駄目という事になります。
きのこを大きくしながら巻きこみ部分を残すためには、
やはり成長を遅くしないといけません。
成長をじっくりさせることで、傘が開ききるのを遅らせる必要があります。
なので上2つをクリアしてもこれをクリアできないきのこは沢山出るはず。
まあ上2つの条件クリアするだけでも十分いいきのこですけどね。
さて以上考察してみましたが、
のとてまりの条件は決して無理なことではないと思います。
無理ではないけど限りなく難しいかな、と。
家庭栽培では、ほとんど自然発生型となるはず。
自然発生型でだと、

こういったがっつり肉のあるものがとれるはずですし、
品種から初めて、気温や湿度を気にして育てると必ずできるはず。
ちなみに・・
促成栽培物でもそれらしきサイズになったものがあったので。



見てもらうと分かるんですが、
かなり立派なキノコになります。
また、ホダ木のサイズを見てもらいたいんですが、
きのこと同サイズの太さ。
つまりホダ木の太さはあまり関係ありません。
太ければ大きい物が出るという事ではありませんので、
太い物じゃなきゃだめだーという事はありません。
ただ、新しいホダ木ほどパワーがあるのでできやすいかも。
さてさて、こういったものを高値で売買する所もあれば、
ウチのように・・・・ねぇ・・・・
1個数百円なんてきのこ売った事ないよ。
ブランド化ってそういうもんなのかねぇと思うこのごろ
まあそれだけ手間かかってるってことだ。
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