2019-10-31(Thu)
吊り南瓜の抑制は非常に難しい。
もう10月も終わりですね。
今年もあと2か月か…早いもんです。
あっという間に白い季節がやってくるなー
さて本日はハロウィンとかいうことでちょっと南瓜ネタを引っ張り出します。
まあハロウィンなんぞ知ったこっちゃないんですがね(汗
今回は去年やった吊り南瓜の抑制栽培のほうのネタ。
南瓜に限ったことではないけれど、抑制栽培ってのは得てして難しいもんです。
なんでかといえば、まず定植期が真夏の暑い時期、開花期も暑い時期、
高温多湿による病害虫の多発、収穫期が後ろのため定植期をミスできないなどなど課題山積なんですよ。

南瓜の抑制栽培は露地なら今頃が限界、ハウスならもう少し何とかというところ。
後ろが決まっているため1日単位でミスなくやらなければいけなかったんですが去年はそこからミスをしてしまい、
去年の雪が遅かったことに助けられてどうにか収穫を迎えたというところ。
そんな感じで収穫ゼロもあり得る栽培なんですよね。

そして怖いのが生育速度の速さ。
1日に50センチくらい伸びるのはざらに起きます。
抑制栽培においてはこの生育速度との戦いでもあるんですよ。
要するにどれだけ草勢を抑えられるかの戦いという事です。
基本的に普通栽培の半分くらいの元肥施肥量で考えるのがいいかと。
生育に見合わせた追肥がベストです。
去年は肥料を抑えたはずなのに恐ろしい速度で生育してしまい、花が飛びまくりえらい目にあいました。

こちらがその雌花ですが、着果位置から10数節飛んでしまって蔓をUターンさせてどうにか花が咲きました。
しかしながらこれがものにできるか時間との戦いだったため、
この時点で収穫はほぼあきらめたような感じでした。
また、通常の位置に開花しても高温で花粉が死んでしまっていれば受粉ができずに飛んでしまうことも。
高温下での開花というのはどちらにしろ危険をはらんでいるわけです。
抑制栽培の魅力は冬至にまだフレッシュな南瓜を提供できるという事なんですが、
このように収穫ゼロを覚悟しなくてはいけないある意味博打でもあるんですよね…

去年はこのように実のつかないまま地面に戻ってきてしまう蔓もあり、
どんなに待っても実をつけられない事態が発生。
覚悟はしていたものの非常に難しいものであることを実感です。



また、抑制栽培においては品種選定もかなり重要でした。
抑制栽培ではうどん粉病が多発してしまうため、なるべくうどんこ病に強い品種を選ぶんですが、
南瓜はうどんこ病に対する耐性を持っているものがないため、
草勢が強く多少病気が起きてもものともしないパワーの品種を選ぶといいですね。
上の写真は2品種やったうちのイーティという品種ですが、
こちらは花が飛んだ後の蔓伸びいがいまいちでどんどん先細りしてしまい、Uターンしても全く効果が見られなかったです。
草勢が思っていたよりもいまいちだったため結果的に結実不良が多かった。

一方でこちらはこふきという品種。
今年やった特濃こふきの前の品種で実は大きいし草勢も強い品種ですが、
こちらは蔓をUターンさせても全く衰えることなく育ち続けるほど丈夫で、結局こちらのほうが結実率が高くなりました。
抑制栽培であり、しかも吊り栽培でありながら2キロのカボチャが取れた時は驚きましたね。
ポテンシャルならこふきのほうがはるかに高かったです。
栽培期間中は案の定うどんこ病に悩まされましたし、タバコガの被害も多かった。
最終的な収量も300キロほど(半促成では1t)と散々な結果でしたしね。
なんせ結実率がたったの44%、平均果重が1.2キロしかないような小物ではね。
抑制栽培の難しさは痛いほどわかりましたわ。
抑制栽培でしっかりと収穫するためには、
・栽培時期の見極め
・品種の剪定を間違えない
・施肥量を考える
という事はかなり重要な点になると思いました。
うまくやれば高単価は間違いないですが、そこにたどり着くのは至難の業だと思います…
時期外し栽培をうまくやるにはそれなりの工夫と努力が必要ですね。
今年もあと2か月か…早いもんです。
あっという間に白い季節がやってくるなー
さて本日はハロウィンとかいうことでちょっと南瓜ネタを引っ張り出します。
まあハロウィンなんぞ知ったこっちゃないんですがね(汗
今回は去年やった吊り南瓜の抑制栽培のほうのネタ。
南瓜に限ったことではないけれど、抑制栽培ってのは得てして難しいもんです。
なんでかといえば、まず定植期が真夏の暑い時期、開花期も暑い時期、
高温多湿による病害虫の多発、収穫期が後ろのため定植期をミスできないなどなど課題山積なんですよ。

南瓜の抑制栽培は露地なら今頃が限界、ハウスならもう少し何とかというところ。
後ろが決まっているため1日単位でミスなくやらなければいけなかったんですが去年はそこからミスをしてしまい、
去年の雪が遅かったことに助けられてどうにか収穫を迎えたというところ。
そんな感じで収穫ゼロもあり得る栽培なんですよね。

そして怖いのが生育速度の速さ。
1日に50センチくらい伸びるのはざらに起きます。
抑制栽培においてはこの生育速度との戦いでもあるんですよ。
要するにどれだけ草勢を抑えられるかの戦いという事です。
基本的に普通栽培の半分くらいの元肥施肥量で考えるのがいいかと。
生育に見合わせた追肥がベストです。
去年は肥料を抑えたはずなのに恐ろしい速度で生育してしまい、花が飛びまくりえらい目にあいました。

こちらがその雌花ですが、着果位置から10数節飛んでしまって蔓をUターンさせてどうにか花が咲きました。
しかしながらこれがものにできるか時間との戦いだったため、
この時点で収穫はほぼあきらめたような感じでした。
また、通常の位置に開花しても高温で花粉が死んでしまっていれば受粉ができずに飛んでしまうことも。
高温下での開花というのはどちらにしろ危険をはらんでいるわけです。
抑制栽培の魅力は冬至にまだフレッシュな南瓜を提供できるという事なんですが、
このように収穫ゼロを覚悟しなくてはいけないある意味博打でもあるんですよね…

去年はこのように実のつかないまま地面に戻ってきてしまう蔓もあり、
どんなに待っても実をつけられない事態が発生。
覚悟はしていたものの非常に難しいものであることを実感です。



また、抑制栽培においては品種選定もかなり重要でした。
抑制栽培ではうどん粉病が多発してしまうため、なるべくうどんこ病に強い品種を選ぶんですが、
南瓜はうどんこ病に対する耐性を持っているものがないため、
草勢が強く多少病気が起きてもものともしないパワーの品種を選ぶといいですね。
上の写真は2品種やったうちのイーティという品種ですが、
こちらは花が飛んだ後の蔓伸びいがいまいちでどんどん先細りしてしまい、Uターンしても全く効果が見られなかったです。
草勢が思っていたよりもいまいちだったため結果的に結実不良が多かった。

一方でこちらはこふきという品種。
今年やった特濃こふきの前の品種で実は大きいし草勢も強い品種ですが、
こちらは蔓をUターンさせても全く衰えることなく育ち続けるほど丈夫で、結局こちらのほうが結実率が高くなりました。
抑制栽培であり、しかも吊り栽培でありながら2キロのカボチャが取れた時は驚きましたね。
ポテンシャルならこふきのほうがはるかに高かったです。
栽培期間中は案の定うどんこ病に悩まされましたし、タバコガの被害も多かった。
最終的な収量も300キロほど(半促成では1t)と散々な結果でしたしね。
なんせ結実率がたったの44%、平均果重が1.2キロしかないような小物ではね。
抑制栽培の難しさは痛いほどわかりましたわ。
抑制栽培でしっかりと収穫するためには、
・栽培時期の見極め
・品種の剪定を間違えない
・施肥量を考える
という事はかなり重要な点になると思いました。
うまくやれば高単価は間違いないですが、そこにたどり着くのは至難の業だと思います…
時期外し栽培をうまくやるにはそれなりの工夫と努力が必要ですね。
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